ようごしゅう用語集
HTLV-1(Human T-cell Leukemia Virus Type 1):ヒト T 細胞白血病ウ イルス
感染後40〜60年後に、約5%の保菌者でHTLV-1感染細胞が腫瘍化して成人T細胞性白血病(ATL)を引き起こす。このほか、HTLV-1感染脊髄症、HTLV-1ぶどう膜炎などの疾患の原因となる。中央アフリカ、カリブ海沿岸、パプアニューギニア周辺地域に分布が偏っており、日本では九州南部、沖縄を中心に分布していたが、近年都市部での増加が見られる。日常生活で感染することは無く、HTLV-1が同定される前は授乳母乳感染がほとんどだった。最近では妊婦ではHTLV-1感染の有無を調べるため、母乳感染は劇的に減少した。一方で、性交渉や、輸血などでもHTLV-1が感染したT細胞が直接体内に入ることで感染する。